ディズニーのキャスト、大阪でも採用

USJ(ユニバ)を始めとするテーマパーク産業にとって、重要なのがアルバイト確保です。

アルバイト抜きではパークを回せません。

そこで、今回はUSJのクルー(アルバイト)確保について考えます。

テーマパークで働きたい!と思う大阪の人はUSJが真っ先に候補に上がるでしょう。

しかし、テーマパーク業界のガリバーである東京ディズニーリゾートも「遠くに住んでる私でもなれる!」と訴え、キャスト(アルバイト)採用をしているのです。

驚きなのは大阪でも説明会を開催していること。

USJのお膝元に攻め込んできているわけです。

ディズニーはアルバイト専用住宅を提供

さらにびっくりするのは、遠方に住むキャスト志望者向け住宅支援制度です。

公式サイトを見てみましょう。

  • 週5日勤務の内定者が対象
  • 自己負担は月額3万円(入社後2ヶ月間は2万円)で1年間、専用単身住宅に住める

住宅を利用しなくても、仲介手数料の割引があります。

割引幅は10%~60%で、結構大きいです。

では、どんな物件なのでしょうか。

先輩キャストの自宅訪問という公式サイトのコーナーがありました。

住宅支援制度を利用するキャストへのインタビュー、物件の利用例が紹介されています。

東京ディズニーリゾート・キャスティングセンター公式サイトより

条件もなかなかです。

  • JR 武蔵野線 西船橋駅(徒歩10分圏内)
  • 東京メトロ東西線 南行徳駅(徒歩10分圏内)
  • ワンルームタイプ(広さ20㎡前後)
  • 冷蔵庫、洗濯機、ベッド(マットレス付き)、カーテンが付属
  • ミニキッチン、バス、トイレ、室内灯、エアコンもある
  • 日中は管理人は常駐、エントランスはオートロック

交通の便がよく、管理人さんがいてオートロック。家具は完備。

女性でも安心感がある物件でしょう。

ボーナスまで支給

しかも、アルバイトにボーナスが支給されます。

入場者数の増加に対応し、人材投資に力を入れる。

2万人のアルバイトに業績連動の賞与を19年度から支給するほか、再雇用する60歳以上の約200人のシニア社員の年収を引き上げる。

日経新聞より

アルバイトを雇うのでさえ、手厚い支援をしているのです。

USJは?

USJも採用に力を入れています。

今年は時給をアップしました。

様々な特典も設けています。

4月1日、時給を30円上げています。

USJアルバイト採用サイトより

また、結構な頻度で登録説明会を開いています。

一方で、クルーになるには制限もあります。

  • 勤務可能日が週に1日ではダメ
  • 2か月未満の短期間勤務も無理
  • 16歳未満、65歳以上は採用しない

高校生でも働けるようですが、週2日以上で長期、しかもすぐに働ける人を募集しているようです。

  • 交通費支給(月上限3万円、ただし18歳以下は支給なし)
  • ワードロープ(制服)貸与
  • シャワー、ロッカー完備
  • 従業員食堂あり
  • 昇格、社員登用制度あり
  • 研修制度あり
  • 永年勤続者表彰制度あり
  • パーク内レストラン、ショップ割引あり
  • 各種手当、優待券配布あり

様々な制度がありますね。

パークファンにとってショップの割引利用はありがたいでしょう。

ユニバーサル作品のDVDを無料で貸し出す制度もあるようです。

さらにユニークなのがマイレージボーナス制度です。

勤務1時間ごとに、マイレージポイントが貯まり、ポイント数に応じてボーナスが支給されます。

USJアルバイトクルー採用サイトより

ポイントが貯まれば最大7万円がもらえます。

募集の背景

なぜ、ここまでアルバイトの募集に力を入れているのでしょうか。

MBSのVOICEという番組の特集で、その背景をまとめていました。

USJのスタッフの種類は全部で30種類以上。そのほとんどをアルバイトで賄っています。

ハリポタエリアが開業した2014年以降では、クルーの数は67%も増加しました。

任天堂のエリアができる2020年夏までには、クルーを現在の約9000人から2500人増やす必要があります。

習熟期間が必要な一方、アルバイトの中核を担う学生には入れ替わりがあります。抜ける人間を見越した採用とトレーニングが必要で、かなり多めに雇用しないと回らないのではないでしょうか。月に1000人ペースでの採用が必要という見立てをしています。

それに、テーマパークは中心市街地から少し離れた場所にあります。

距離の遠さというハンデを抱えながら、勤務してくれる人を確保する必要があります。

人材確保の難しさ

テーマパークで働きたい人間がどれだけいることでしょうか。

関西にいても、東京ディズニーリゾートで働きたい人はオリエンタルランドの支援制度を使うでしょう。

USJで働きたい人は、ディズニーよりUSJが好き、あるいは引っ越して働くほどではないからUSJを選ぶのかもしれません。

単に時給だけで選ぶ人は、都心部の利便性のよい場所で別の仕事を見つけるでしょう。

時給だけではなく、夢を与えるテーマパークの仕事から学ぶことも多いでしょうし、大好きな空間で働くことが何よりもの働きがいになるでしょう。

関心がある人材をどのように呼び込み、質の高い接客サービスができるように教育していくか。

2020年の東京五輪を見据えた関連産業の盛り上がりもあります。

「おもてなし」をするための人材は幅広い業界で求められることでしょう。

スタッフの確保は、重要な課題になっています。

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