くら寿司が年収1000万円スタートの「エグゼクティブ新卒」採用~10人の狭き門、厳しさはプロ野球選手並み
旅行・出張におすすめ(写真付)
おすすめ商品(写真付)
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン
東京ディズニーリゾート
おすすめ商品
旅行・出張におすすめ
Yahoo!ショッピング限定企画
楽天限定企画

くら寿司衝撃の年収1000万円新卒採用

先日、衝撃的なニュースがありました。

くら寿司が年収1000万円の新卒採用を行うそうです。

外資系企業や商社なら大きな驚きはないですが、くら寿司。

くら寿司を低く見ているわけではないですが、外食業界は収入は安く、労働環境は厳しく、ブラックなのかな…という先入観がありそうです。

これほどまでにインパクトがある採用はなかなかないでしょう。

この記事の後半と別の記事でも分析していますが、ジリ貧の国内市場から海外市場を開拓に行く狙いが裏側にはありそうです。

東洋経済オンラインでも取り上げられました。

有名な経済誌で取り上げられ、この記事のアクセスも少し上がっています。

関心を引くトピックスのようです。

ツイッターでも話題になっていました。

目立つ好待遇

ユニクロでも同様の採用を行うようです。

ソニーも730万円で話題になっていました。

狙いや条件

さて、どのような採用なのでしょう。

朝日新聞の記事を引用します。

回転ずし大手の「くら寿司」は2020年春入社の新卒採用で、初年度から年収が約1千万円となる幹部候補生を10人募集する。

平均年収の2倍以上の好待遇で、海外での店舗拡大に対応できる人材を集める狙いがある。

朝日新聞より

10人で、海外店舗の拡大に対応できる人材とあります。概要は

  • ビジネスレベルの英語力
  • 最初2年は国内で研修、その後1年も海外で研修
  • 海外子会社の経営幹部候補生
  • 通常の採用は220人、それとは別枠10人
  • くら寿司の社員の平均年収は450万円でいきなりその倍以上
  • 年俸制で2年目からは増減
  • 同様の人材を募る社内公募制度もある

テレビ朝日も放送していました。

その名は「エグゼクティブ新卒」

公式サイトで詳しく見てみます。

公式サイトより

獲るとあるのは、魚にかけているのでしょうか。

世界で活躍するという壮大な目的が掲げられています。

  • 募集人数…10人
  • 募集期間…2019年9月30日まで

9月末まで募集しています。

就職活動が一段落した優秀な学生にくら寿司にも目を向けてもらう狙いでしょうか。

経営戦略部メンバーとして業務遂行し、当社の売上・利益に貢献できる社員を登用するために、採用活動を実施致します。

公式サイトより

売上、利益に貢献とはっきり言い切っているところが潔いです。

シビアな雰囲気がにじみ出ています。

公式サイトには、朝日新聞よりも詳しく応募条件が書いています。

  • 年齢26歳まで(卒業後に1年以上ブランクがある、他の会社に務めたことがある場合は無理)
  • 国籍は不問
  • 時事問題に詳しい
  • TOEIC800点以上でビジネスコミュニケーションに支障がない
  • 簿記3級以上
  • 年収1000万円(※入社3か月までは月額 ¥420,000 を支給。4ヶ月以降は月額 ¥835,000 を支給。年収は、実績をもとに1年ごとで見直す)

以下はホームページに書いてあるそのままの条件です。

年齢26歳まで(就業経験者、卒業後に1年以上ブランクがある者は対象外)

国籍不問

求める人物像・世界を舞台に活躍したいと考えている方

経営戦略・戦術に興味がある方

海外勤務が可能な方

一般常識の中でも、時事問題に明るい方

店舗業務(売上管理、マネジメント)へ前向きな理解がある方

必須資格・TOEIC800以上(ビジネスでのコミュニケーションに支障のないレベル)

簿記3級以上

※その他有益な資格があれば歓迎

年収1000万円

※入社3ヶ月までは月額¥420,000を支給。4ヶ月以降は月額¥835,000を支給。

年収は、実績をもとに1年ごとで見直します。

公式サイトより

本気で目指すなら

夏休みに猛勉強したらチャンスがありそうです。

テキストを探してみました。

①時事問題

まずは時事問題です。

お手軽な本で一通り最近のニュースを抑えつつ、直近のトピックスは日経新聞のほか、日経ビジネス、東洋経済、ダイヤモンドなど経済誌の特集を読み込む感じでしょうか。

TOEIC800点

英語が苦手なら頑張るしかありません。

「英語は入社してから800点取るんで、試験受けさせてください」という泣き落としで受験させてくれるかもしれません。

800点は英語素人からしたらかなりのハードルです。

とはいえ、ビジネスからしたら中途半端かもしれません。

③簿記3級

簿記3級なら持っている人も多いのではないでしょうか。

英語はできる、という人は急いで簿記3級さえ取れば受験資格が与えられます。

その他の受験資格

結構厳しいと思ったのは、転職組はだめ、ブランクもだめという点です。

TOEIC、簿記は勉強したら何とかなりそうですが、年齢と職歴は変更できません。

さらには年収は実績をもとに1年ごとに見直しがかかるという、プロ野球選手のような契約体系です。

見る限り、ボーナスはなさそうで、イマイチだと思われたら結構シビアに判定されそうな感じです。

だめなら、すぐ戦力外通告されそうです。

くら寿司の一般社員の状況は

くら寿司の一般社員の状況はどのようなものなのでしょうか。

上場企業なら、従業員数や平均年収は有価証券報告書に掲載されています。

企業の公式サイトにあるIR情報(投資家向け情報)をみれば、だいたい掲載されています。

EDINETなどでも調べられます。

有価証券報告書を読むと、会社の歴史や役員にどんな人がいるかなど、色々なことがわかります。

くら寿司2018年10月期有価証券報告書より

上記を見ると、平均年齢は約30歳、平均年収は約450万円。

入ったばかりの若者が自分の倍以上の年収をもらいます。

他の社員の嫉妬心に応える働きぶりを見せなければなりません。

興味があるなら今すぐ連絡

連絡先 くら寿司株式会社

〒530-0001
大阪府大阪市北区梅田1-11-4
大阪駅前第4ビル17階8-1 採用部 採用担当
TEL:06-4796-8081

公式サイトより

早めに申し込み、それまでに自分を限界まで高めれば1000万円プレーヤーの道がひらけます。

エントリーフォームで申し込みます。

くら寿司はなぜ海外向け人材を強化したいのか

くら寿司と言えば、魚をゴミ箱に捨てる不適切動画が拡散した印象が強い方が多いと思います。

業績にも影を落としています。

業績をみてみましょう。

まずは公式サイトに掲載されている月次報告書からです。

売上高、客数ともにダウン

公式サイトより

バイトテロが大きく世間に広まったのは2月。

それ以前から既存店の売上高や客数は前年を下回る状況が続いています。

ハンバーガーを始めたのは注目されていましたが、客数、売上高を回復させられていません。

決算も苦しい

日経新聞の記事で紹介されていました。

回転ずしチェーンのくら寿司が7日発表した2018年11月~19年4月期の連結決算は、純利益が前年同期比36%減の17億円だった。

2月に発覚したバイト店員による不祥事で客離れが起きた。

ハンバーガーなど新商品を投入し新規顧客を開拓したが、客足を戻せず既存店客数は4%減った。

売上高は2%増の663億円。サイドメニューの拡充で国内の客単価が上昇した。

注力する海外では台湾と米国に計7店舗を出店し、海外店舗の売上高は15億円増えた。

ただ、バイト店員による不適切動画の投稿で客足が遠のき、十数億円の減収につながったもよう。

日経新聞より

バイトテロの影響は当然ながらあったようです。10数億円の減収とは相当です。

その一方で、アメリカと台湾は好調のようです。

頼みの綱はアメリカか

これまでくら寿司の厳しい状況を見てきました。

アメリカ、台湾では新規出店を行い、好調に業績を伸ばしています。

少子高齢化でジリ貧の国内市場で消耗するより、出店実績があって好調な米国市場を中心に海外を狙いに行くのは当然でしょう。

回転寿司チェーンの海外展開では、元気寿司が一番成功しています。

さらには、はま寿司、かっぱ寿司には大手外食グループの強力なネットワークがあります。

やられる前に、自前で海外を攻める足場づくりをしっかりとやっておく。

そんな意図があるんじゃないかと思います。

と思っていたら、東洋経済オンラインで社長がインタビューに応じていました。

――年収1000万円で幹部候補生を募集する狙いはどこにありますか?
海外で今後も積極的に出店できるという自信がついてきた。6月時点で台湾18店、アメリカ21店を展開しているが、それぞれ黒字化しており、手応えを感じている。日本の人口は減っていき、これからは海外に重点を置いていかなくてはならない。海外展開をより加速していくうえでも、優秀な人材が必要だと判断し、今回の募集に至った。(編集部注:インタビュー後の7月4日、アメリカ子会社のくら寿司USAがナスダック市場への上場を証券取引委員会に申請したと発表した)
もう1つは将来の幹部人材を獲得するということ。目先の売り上げや利益、株価に一喜一憂するのではなく、一番大事なのは将来への投資だ。そういう意味では、まさに今がタイムリミットだと思っている。

東洋経済オンラインより

これからは海外に重点を置くようです。

どんな人が応募しているのでしょうか。

――実際、エグゼクティブ採用の募集を始めてからは、どれぐらいの応募が来ているのでしょうか。
募集を始めて2週間で、170人ほどのエントリーがあった。そのほとんどが早慶や東大の学生だった。多くの優秀な人から応募があったと聞いている。

東洋経済オンラインより

東洋経済オンラインによると、早慶や東大と国内トップレベルの人材が集結していそうです。

広告効果?

優秀な人材を採用するには、相当なお金がかかります。

初任給1万円アップ、くらいでは注目されないでしょう。

たった10人でも1000万円で新卒、しかもくら寿司と言えば、色々とニュースで取り上げてくれます。

周知効果は相当なものだとみられ、採用活動の費用を削減できます。

不適切動画のネガティブイメージも払拭できるでしょう。

スシローもプロ経営者が牽引

スシローの経営者、水留浩一さんも外資系コンサルのローランド・ベルガー出身です。

華麗な経歴をお持ちです。

水留浩一さんの経歴

1991年 東京大学理学部卒業後、電通に入社

1996年2月アンダーセンコンサルティング(アクセンチュア)入社

2000年4月ローランド・ベルガー日本法人に入社

2005年1月ローランド・ベルガー日本法人の代表取締役に就任

2009年 (株)企業再生支援機構 (現・地域経済活性化支援機構)常務取締役

2010年1月 日本航空(株)管財人代理として更生計画の策定・実行に着手

2010年12月 日本航空(株)取締役副社長

2015年1月 株式会社あきんどスシロー顧問

2015年2月 株式会社あきんどスシロー社長

まさにプロ経営者で日本航空の再建にも関わりました。

専門書も出しているほどです。

くら寿司は水留さんを意識し、本来は外資系コンサルを目指すような人材を獲得したいというライバル心があるのかもしれません。

先日はジョブチューンでくら寿司のおすすめ10メニューと一流寿司職人との対決が放送されていました。

テレビ出演が売上に与える影響はSNS全盛の時代にあっても大きいとみられます。

積極的なメディア露出で業績を上向かせようと、くら寿司は必死なのでしょう。

おすすめ記事