くら寿司、ついにタピオカ発売

はま寿司から始まった回転寿司タピオカ戦争。

かっぱ寿司が続き、ワンテンポ遅れでスシローが参入しました。

そして、元気寿司の魚べいも一部店舗で実施。

業界2位のくら寿司は沈黙を保っていましたが、ついにタピオカドリンクの発売を表明しました。

これで業界1位から5位までの大手チェーンがすべてタピオカドリンクを発売します。

店舗数や売上高で順位は異なり、決算期も違いますが、業界順位を売上高でみると

①スシロー②くら寿司③はま寿司④かっぱ寿司⑤元気寿司

の順になります。

くら寿司のタピオカドリンクは新たに登場した高級シリーズのラインナップとして発売されます。

その謳い文句は

ワンランク上の新スイーツブランド誕生!『KURA(クラ) ROYAL(ロワイヤル)』

です。

発売日は9月9日。

価格も税込み518円と他を圧倒しています。

詳しく見てみましょう。

『KURA(クラ) ROYAL(ロワイヤル)』とは

ネット上にプレスリリースが配信されていました。

当社はハイクオリティなお寿司を期間限定で提供する、「旬の極み」シリーズを今年3月より販売し好評をいただいております。

「KURA ROYAL」は、この素材を極めた「旬の極み」シリーズから誕生しました。

「KURA ROYAL」の「ロワイヤル」とは、フランス語で「王の」「王室の」を意味します。

人々を魅了し続けるフランス菓子のように、厳選された素材を贅沢に使用した、こだわりのオリジナルスイーツブランドです。

女性の開発者が専任で従事し、『お客様に驚きと喜びを感じてほしい、至福のひとときを味わっていただきたい』という思いから、「夢見心地スイーツ」をコンセプトに、開発しました。

素材・製法・ビジュアルにこだわった「専門店以上のスイーツ」の実現により、感度の高い女性の方を中心に、新規のお客様の来店や利用頻度の増加を目指します。

共同通信PRWIREより

どうやら、旬の極みのスイーツ版のようです。

フランス語でわざわざロワイヤルと読ませ、高級感を打ち出しています。

素材・製法・ビジュアルで、専門店以上のスイーツをうたっています。

開発者は落合千明さんというそうです。

開発にスイーツ1000個、1日20個食べた日も

開発者の声:商品開発部 落合千明

(お寿司の)「旬の極み」シリーズの好調を受けて、スイーツでも「これまでにないものを」と半年前からじっくり練ってきました。

様々な有名店のスイーツを計1,000個近く、日によっては1日20個試食しました。

しっかりとコンセプトやイメージを固めたのち、2カ月ほどで30種類ほどの試作品を製作。

そこから商品を絞りながら完成を目指しましたが、求めるイメージと実現できる味や見た目を近づけていくのに苦労し、1商品当たり60回くらいの試作を重ねました。

「スイーツ専門店にも負けない味」を追求しているので、今までくら寿司に来たことがない若い女性にも、ぜひ足を運んでもらえればと考えています。

今後は旬のフルーツを使った、「季節感を感じられるスイーツ」を継続して出していきたいと考えていますので、どうぞご期待ください。

共同通信PRWIREより

半年間ですから180日として、一日5個は何がしかのスイーツを食べているようです。

しかも試作は60回、かなりの気合の入れようです。

9月9日から発売、商品は4種類を発表

発売する商品の一覧が公表されていました。

まずはタピオカ2種類を見てみましょう。

共同通信PRWIREより

①黒糖タピオカミルクティー(9月9日発売、税込み518円)

価格は税込み518円!そして、1店舗1日20食限定です。

競合他社が300円前後に抑えているのに比べ、突出した価格です。

9月9日(月)~11月7日(木)まで販売、各店舗1日20食限定販売です。

芳醇な香りと濃厚なコクが特徴のインド・アッサム地方の茶葉を使っているそうです。

台湾産のタピオカ原料を使った大粒のブラックタピオカは、黒糖で煮ています。

濃厚な味わいともっちりとした食感が特徴。

さらに、ミント、ざくざくとしたココアクッキークランチをトッピングし、今流行っている「盆栽風」に仕上げています。

インスタ映えも意識していそうです。

②黒糖タピオカ抹茶ミルク(9月9日発売、税込み518円)

基本はミルクティーと同じです。

ミルクティーと抹茶とは、ココスと同じ定番のラインナップにしてきました。

安政元年創業の老舗「玉林園」の、京都府産の宇治抹茶をベースに使っています。

玉林園というと、このグリーンソフトという商品で人気の和歌山の会社でしょうか。

石臼挽き製法で、香り高くコクの深い味わいが特徴だそうです。

色味を生かし、タピオカもミルクティーと同様に黒糖で煮ているそうです。

その他の商品は

パフェを投入しています。

③たっぷり完熟マンゴーパフェ(9月9日発売、税込み518円)

9月9日(月)~9月19日(木)まで、各店舗1日20食限定販売(持ち帰りは不可)だそうです。

10日間しか売らない上に、個数も限定されるので、レア感が出ます。

最高級のインド産アルフォンソマンゴーを使用したマンゴーソースとプリンが特徴です。

特にプリンは純度の高い生クリームを合わせることで、従来品にはない濃厚な味わいを実現しているそうです。

マスカルポーネムースと五穀のグラノーラを敷き詰め、ストロベリー、豆乳アイス、完熟アップルマンゴーをたっぷりトッピング。

見た目とボリューム、華やかさを打ち出しています。

④モンブランパフェ(9月20日発売、税込み734円)

この商品だけ発売日と価格が違います。

なんと驚きの税込み734円!

~くら寿司史上最高級スイーツ~

とアピールしています。

9月20日(金)~10月3日(木)まで、各店舗1日20食限定販売(持ち帰りは不可)

※トッピング(上から)金箔、マロン、クーベルチョコ、ミント、マロンクリーム、バニラアイス、ホイップ、マスカルポーネムース、コーヒーゼリー

マロンクリームはイタリア産の栗を使っています。

コーヒーゼリーは、評価の高い淹れたての「プレミア珈琲」を使い、お店で手作りしているそうです。

さらに、マロンの上に金箔をのせています。

スシローに対抗?

スシローはカフェ部という商品開発部門を設けて、パティシエ出身の社員である恩智愛さんを中心に商品開発をしています。

光るゴールデンタピオカミルクティーの開発にも恩智さんがかかわっていたそうです。

前述の落合さんがパティシエ出身かどうかはわかりませんが、くら寿司で商品開発をしていたのは、和食の料理人だったという松島由剛さんだっと思います。

くらバーガーを取り上げた記事でも見かけたことがあります。

あえて女性社員をぶつけてスイーツを強化するあたり、スシローへの強烈なライバル心が見え隠れします。

また、今や海産物の値段は上昇を続け、人件費や物流費も高騰しています。

寿司はなかなか100円から上げられませんが、スイーツなら客単価を上げやすく、話題作りにもなります。

しかし、ここまで振り切った価格設定で、KURA ROYALは当たるのでしょうか。

スシローは直近の業績を上方修正していましたが、くら寿司はバイトテロ問題が尾を引き、業績がよいとは言い難いです。

海外は好調のようで、ナスダックへの上場が話題になっていましたが、国内ではスシローに押されている印象が否めません。

挑戦的とも言えるKURA ROYAL。

単にスシローの二番煎じとならず、価格に見合った高品質をアピールして、業績回復の起爆剤にすることができるのでしょうか。

蛇足

筆者はくら寿司はタピオカドリンクを出さないと思っていました。

その理由は簡単で、ストローを廃止したと報道されていたからです。

脱プラスチックの流れに乗り、環境配慮の姿勢を打ち出した以上、タピオカドリンクはやらないはず…

カフェラテのカップの形状を変更したくらいです。

くら寿司のカフェラテ、ストローなしで飲めるようにしている

しかしのタピオカです。

ドリンクはスプーンで吸わせるのか、はたまた紙ストローか、わかりませんが、ストローの扱いにも注目したいです。

同じく、ストロー廃止を表明したすかいらーくグループのしゃぶ葉もタピオカ食べ放題をやっています。

タピオカ人気でストロー廃止をあっさり撤回する企業が出てくるかと思うと、複雑です。

とはいえ、くら寿司もカフェラテのカップがもともとプラスチックですから、脱プラと言ってもパフォーマンス以外の何物でもないような気がしますが…

タピオカドリンクと脱プラスチックの関係は難しいです。

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