丸亀製麺、実は全店で手作り~USJの「森岡メソッド」が変えたこと
旅行・出張におすすめ(写真付)
おすすめ商品(写真付)
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン
東京ディズニーリゾート
おすすめ商品
旅行・出張におすすめ
Yahoo!ショッピング限定企画
楽天限定企画

今度は外食チェーンの世界に

USJを復活させた森岡毅さんが、外食チェーンの世界に活躍の幅を広げようとしています。

何と、丸亀製麺の支援に乗り出しました。

PRTIMESより

2018年1月以来、既存店の前年同月比の客数が16カ月連続で落ちていた「丸亀製麺」。それが今年5月に客数増に転じた。その裏には、すご腕のマーケターとして知られている刀(東京・品川)の森岡毅CEOの存在があった。

日経クロストレンドより

森岡さんがUSJを辞めて設立した刀のホームページにも紹介されていました。

なぜ「うどん」なのか

まず、PR TIMESでの発言を見てみます。

冒頭、トリドール粟田よりご挨拶を行い、「お客様に手づくり、できたてを召し上がっていただく」という丸亀製麺の原点について熱く語りました。

「創業時から変わらない想いで運営を行ってきたが、客数が前年割れを起こすようになった。この現状を変え成長していくために、日本のマーケティングで一番である「刀」との協業をお願いした。」と述べました。

また、刀森岡は「丸亀製麺の哲学であり、「全店舗で粉からおいしいうどんを作り、食べていただきたい」という真摯なこだわりに感銘を受けた。」と語りました。

さらには「うどんというコモディティ商品でなおかつ外食という成熟マーケットにおいて丸亀製麺の業績を回復させることが出来れば、その他の成熟業界においても「マーケティングで、日本を元気に」という大義を果たせるのではないかと考えた。」と語り、協業に至った経緯を明かしました。

PR TIMESより

ここでは、うどんはコモディティ、つまり一般化してありふれた商品という苦しさが指摘されています。

しかも、国内の外食市場は新しいサービスが次々と出てきています。

USJはテーマパークでしたが、外食は参入業者が多いです。

もう成長の余地がないかもしれない。

そんな業界でも、マーケティングの力で現状を打開できると示せば、「森岡メソッド」の威力を示すことができるのでしょう。

その森岡さんが根源に据えるのが、「確率」です。

消費者があるブランド(商品やサービス)を選ぶかどうかは「確率で決まる」というのが森岡氏の持論。

「選ばれる確率は、消費者が無意識に抱くブランドへのイメージと因果関係があり、広告を含めて顧客とのコミュニケーションを有効に行うことで選ばれる確率は高まる」(森岡氏)。

日経クロストレンドより

P&Gでシャンプーを手がけ、USJではアトラクション。そして今度はうどん。

消費者は頭の中のイメージに沿って、商品やサービスを選択する。

ビジネスである限り、確率に支配されているという点は変わりません。

実際、こうした「仕事人」を雇う外食企業が目立ちます。

有名なのは森岡さんも所属したP&G。P&Gマフィアという言葉もあるくらいです。

テーマパークでもうどんでも、関係ないのでしょう。

「どんな業界でも通用する」と示す意味合いから、畑違いと思える業界に挑戦したようにも見えます。

実際に、10ポイント以上の改善がなされています。

ダイヤモンド・オンラインにも記事が出ていました。

粟田「丸亀製麺を始めたのは、父の故郷である香川県を訪れた際、小さな製麺所にお客様が列をなしているのを見たのがきっかけでした。これだ、と思ったのです。できたての麺を、その場で食べていただく。これほど感動的な食体験はありません。だから我々はすべての店舗に製麺機を置き、すべてのうどんを国産の小麦粉から作っています。作り置きもしません。できたての美味しいうどんを味わっていただきたい。そこにこだわって工場やセントラルキッチンを持たずに、ひたすら「できたてのおいしさ」を実直に展開してきました。過去に売上が鈍ったこともありますが、そのときはフェアを行って乗り切ってきました。しかし最近、フェアがきかなくなってきたのです」

森岡「丸亀製麺の本質的価値をブランドにすれば、まだまだトップラインを伸ばせます。客足が落ちていたのは、その本質が手薄なままフェアをやりすぎたからです。フェアはリピーターには効果がありますが、新規顧客を呼び込むのには向いていません。それよりも、丸亀製麺の魅力の原点、『手作りのうどんの美味しさ』を押し出すのです」

ダイヤモンド・オンラインより

何を変えたのか

テレビCMが大きいようです。

打ち立て・生のうどんのもちもちだからこそ提供できる噛み心地
「丸亀食感」をテーマにした新 TVCM を、本日 2019 年 6 月 4 日(火)より全国でスタートいたしま
す。一度噛んだら、もう忘れられなくなる噛み心地「丸亀食感」を堪能するのは女優の清野菜名さ
ん。大胆で、見事な食べっぷりを披露しています。

プレスリリースより

打ち立て、生のうどんという手作りの部分の訴求に力を入れたようです。

「生きている」「工場を持たない」「できたてしか出さない」

今まではフェアメニューに頼っていたようですが、そもそものうどんの質の高さが知れ渡っていないと考えたのでしょう。

セントラルキッチンがなく、全部店で粉から作っているなんて、どれだけの人が知っていたでしょうか。

やり方一つでここまで変わるわけですから、森岡メソッドの普遍性を感じます。

別途、森岡メソッドの方向性を考察しています。

森岡メソッドは店頭にも

実際に丸亀製麺に行ってみました。

早速、粉から打っています、というPRがありました。

丸亀製麺、久しぶりに行きましたが、天ぷらを選べるのが楽しいです。

うどんもCMを見たせいか、ぷりっとしているように思えます。

天ぷらも取ってきました。

さらにここから、無料でSNS放題ができます。

うどんの食感がいいですね。自分好みにカスタマイズできる点がうれしいです。

しょうが、ねぎ、すりごまです。なぜか白い犬が登場しています。

丸亀製麺はスーパーフライデーにも協力していますから、おそらく「公認」なのでしょう。

丸亀製麺のスタンス

セントラルキッチンを置かない丸亀製麺のスタンスは以下の記事でも紹介されています。

トリドールホールディングス経営企画本部 社長秘書・IR担当、すなわち、創業社長である粟田貴也社長の秘書、小野正誉さんの執筆ですから、信頼性が高いです。

丸亀製麺がしていることは効率的ではありません。経営コンサルタントが店内を見たら、即ダメ出しされるでしょう。

したがって、丸亀製麺を出店したばかりの頃は、この方式が理解されないばかりか、「そんな効率の悪い店が成功するわけがない」と散々批判されたと言います。

それでも、粟田社長は「客席を減らしてでも、製麺機は置く」と貫いてきました。

「丸亀製麺」が、あえて「セントラルキッチン」を作らない理由 より

書籍にもなっています。

公認レシピ本もあります。

「森岡メソッド」で丸亀製麺はどう進化するのでしょうか。楽しみです。

おすすめ記事