餃子の王将、売上高は過去最高

鳥貴族やかっぱ寿司など、これまで外食チェーンの苦境を紹介してきました。

その中で、絶好調なのが、「餃子の王将」の運営会社、王将フードサービスです。

王将の餃子

王将の餃子は安定のおいしさ。決算短信を見たら食べたくなってしまい、行ってきました。

店舗は非常ににぎわっていて、女性の姿もあります。

きれいな雰囲気になった印象です。

さて、2019年3月期の王将の決算はどうだったのでしょうか。

王将の決算短信より

売上高も当期純利益も前年を上回っています。

人手不足、原材料費の高騰、消費者の節約志向、コンビニやスーパーの惣菜人気、ウーバーイーツや出前館の台頭で店まで来てくれない…そんな厳しい環境の中で、着実に業績を伸ばしています。

お客様から高い評価を頂けたことが当連結会計年度においても過去最高の売上高を獲得した大きな要因であると考えております

王将の決算短信より

自身に満ち溢れた一文が盛り込まれていました。

何が絶好調の要因なのか

  • ① 積極的な人材教育投資
  • ② 生産性向上
  • ③ 安定的な国産食材の供給確保と継続的な品質改良
  • ④ 料理の味の向上
  • ⑤ 積極的な販売促進活動
  • ⑥ テイクアウト強化
  • ⑦ 新たな市場開拓
  • ⑧ CSRの強化

王将は上記の取り組みを掲げています。

それぞれについて、筆者が気になったポイントを抜粋します。

王将大学と王将調理道場

①の人材教育投資では、「王将大学」「王将調理道場」という2つの社内教育組織で、店舗運営や調理技術を向上させているようです。

チェーン店では、店長に店舗運営の手法を学ばせたり、調理スキルを指導したりといったことが考えにくいです。マニュアルは完備されていても、実践で学ぶ機関があるのが、王将の強みなのでしょう。

② 生産性向上

コストカットに相当気を配っているのが資料から伝わってきます。

店舗の無駄を見直し、顧客満足度が下がる値上げはしないというスタンスです。

税抜き220円の餃子のコスパはいつ行っても素晴らしく、つい頼んでしまいます。

③安定的な国産食材の供給確保と継続的な品質改良

④料理の味の向上

とおいしさの追求も怠っていません。

ほかにも、

⑤積極的な販売促進活動

にあるアプリでの電子クーポン配信は便利です。

家で取っていた新聞にクーポンが付いていた気がしますが、アプリなら切り取る手間はありません。

消費増税にも先手

⑥ テイクアウト強化

は、消費増税への対応のようです。

外食は10%になりますが、持ち帰りは軽減税率が適用されて8%のままです。

スマホで持ち帰り予約ができるサービスも始めています。

従業員に利益を還元

最後まで資料を読んでいて、印象に残ったのが、従業員への配慮です。

決算が良かったことで、株とボーナスを支給するようです。

創業50周年を節目に、当社社員に株主の皆様と同じ目線で企業価値の継続的向上を目指す感覚を持たせること及びこれまでの礎を築いてくれた社員へ感謝の気持ちを表す目的から、社員に譲渡制限付株式を付与いたしました。さらに、当連結会計年度の成果を踏まえ、決算賞与を5年ぶりに支給することを決定いたしました。今後もグループ一丸となり、全従業員がやり甲斐を感じながら働ける職場づくりを推進し業績向上に努めてまいります。

王将の決算短信より

外食産業というとブラックなイメージが切り離せませんが、がんばった分だけ報酬で報われるのはうれしいです。

社員もやる気になるのではないでしょうか。特に株をもらうと、自社の株価に関心を持ち、業績を上げようという気持ちになりそうです。

ボーナスだけではなく、株を組み合わせたのが良いやり方だと思います。

結局は

王将の餃子は市販のチルド、冷凍食品とは違うおいしさがあります。

原料を国産化し、おいしさに妥協していません。

コストカットの徹底とおいしさの追求、そして働く従業員への配慮。

こうした基本的な部分をしっかり固めているのが、評価されている理由なのでしょう。

そんなさなかに、第1四半期の決算発表もありました。

1学期の通信簿のようなものですが、増収増益で好決算が続いています。

新しい形態の立ち食いも高評価されているようです。

そしてこんなおもしろ文具まであります。

物騒な事件もありましたが、そんな逆風もはねのけています。

王将の名前を一層広めたこの番組はどうなるのでしょうか…

色々ありましたが、王将の快進撃はどこまで続くのでしょうか。

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