夢洲にテーマパーク構想
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夢洲にテーマパーク構想~関西経済連合会が提案

2025年の大阪万博の会場になり、IR誘致が計画されている大阪市の夢洲にテーマパーク誘致の構想があるようです。

大阪日日新聞が記事にしていました。

関西経済連合会が提案しているそうです。

www.nnn.co.jp
IRに並ぶ集客拠点を 関経連、テーマパーク提案 - 大阪日日新聞
https://www.nnn.co.jp/dainichi/news/190420/20190420038.html

万博後は、IRだけでは年間2千万~2500万人規模の集客にとどまると想定。

集客を継続していくためには、多様な層が訪れる仕掛けやリピーターの拡大が必要と位置付けた。

そこで、IRに並ぶ集客拠点の設定が必要と指摘。魅力あるコンテンツの例としてテーマパークの開設を挙げた

大阪日日新聞より引用

年間2000万人~2500万人だけでもすごい数字。

USJが約1400万人ですから、その1.5倍の集客を見込みます。

仮に1人1万円使うなら、それだけで2000億円~2500億円が落ちます。

テーマパークが追加されれば、どのくらいの集客力になるのでしょうか。

夢洲とは

大阪市のサイトに掲載されています。

上記のホームページから画像を引用します。

こんな感じの人工島です。

大阪市のサイトより

2025年の万博会場となっています。

実施主体である一般社団法人2025年日本国際博覧会協会の公式サイトを見てみましょう。

ここでは、万博での壮大な集客目標が掲げられています。

一般社団法人2025年日本国際博覧会協会公式サイトより

185日間で約2800万人の集客を見込みます

USJは年間約1400万人、半年で約700万人です。

万博の集客目標はUSJの4倍のスピードと言えます。

途方もない計画です。

イメージ動画もあります。

壮大な近未来都市を構築するという意気込みが伝わります。

万博の勢いを持続し、大阪の発展につなげるのが夢洲のテーマパーク構想と言えます。

候補は?

当然、比較的近接した場所にあるUSJでしょう。

正確には、USJはどのくらい集客しているのでしょうか。

調査会社の米AECOM社のレポートによると、2017年度に1493万5000人。

前年度からは3%増です。

2017 Theme Index and Museum Index より

東京ディズニーランドが1660万人。

USJは伸び率で上回り、実数も肉薄しています。

仮に夢洲に今のUSJと同規模のテーマパークを建設するなら、1500万人規模の上積みが見込めます。

しかし、USJの2018年度の来場者数は減少に転じました。

1430万人の集客にとどまっています。

集客減少の意味合いについては、別の記事で考察しています。

2018 Theme Index and Museum Index より

来場者は分散(カニバリ)しない?

大阪市のベイエリアにパークが2つあると、来場者が分散しかねません。

ですが、日本には東京ディズニーリゾート(TDR)という先行事例があります。

東京ディズニーランドが1660万人、東京ディズニーシーにも1350万人の来場者がいます。

2つ合わせて3000万人です。

こう考えると、USJの第2パークができ、USJと双方が1500万人前後を集め、合計で3000万人規模も非現実的な数字ではないでしょう。

USJにとっても、現在のパークは混雑が激しく、拡張できる大規模な土地はありません。

成長を続けるため、第2パークはおそらく選択肢に入っているはずです。

大阪府・市、IR、鉄道事業者も関係

テーマパーク誘致は関経連が提案しました。

大阪府・市にも呼びかけるようです。

行政が動くのであれば、誘致先への税制優遇、支援措置が視野に入るでしょう。

また、夢洲のIRにはサンズやMGMリゾーツなど大規模な事業者の名前が上がっています。

まだIRの事業者は確定していませんが、 進出するIR事業者にもテーマパーク開業の資金を負担させるかもしれません。

鉄道の延伸計画も持ち上がっています。

鉄道延伸計画

ハーバー・ビジネス・オンラインが「大阪万博決定で進む「鉄道整備」。「夢洲の足」は誰の手に?」という記事で、わかりやすくまとめていました。

大阪メトロ中央線、JR桜島(ゆめ咲)線、京阪中之島線の延伸構想があるようです。

特にJR桜島線(ゆめ咲線)が延伸されれば、USJ最寄りのユニバーサルシティ駅から夢洲に直通で行けます。

第2パークとの相乗効果が期待でき、USJ進出の現実味が帯びてくると思います。

ハーバー・ビジネス・オンラインより

テーマパーク事業には莫大な初期投資に加え、継続的な投資が求められます。

どこが何をどれだけ費用負担するか。そして、投資を回収できるだけの収益を上げられるのか。

人を集めるための「足」は確保されているのか。

こうした点が、夢洲開発の重要なポイントになってくると思われます。

USJのかつての計画

USJにはかつて、沖縄でのテーマパーク構想がありました。

しかし、結局は撤回されます。

これについても、別の記事で紹介しています。

政治的な背景もあったようですが、一介のブロガー見習いにはわかりません。

ハフポストの「USJ進出計画の撤回~幻想に振り回された沖縄~」という記事を引用します。

運営主体が投資会社のゴールドマン・サックスから世界のユニバーサル・グループを掌握するコムキャストに変わり、頓挫したという経緯もあるようです。

一方で、かつてマーケティング本部長、執行役員としてUSJの業績をV字回復させた森岡毅さんはこのプロジェクトに注力していました。

独立して設立したマーケティング会社「刀」でも、沖縄のテーマパークへの再チャレンジを表明しています。産経新聞のインタビューに答えていました。

「【ビジネスの裏側】元USJの森岡氏が沖縄パークに再挑戦 2020年代前半にハワイ超える」とはすごいタイトルです。

2018年8月22日には、刀の公式サイトにプロジェクト概要が掲載されました。

沖縄パーク構想の構成会社

沖縄県におけるテーマパーク事業の実現に向け、

オリオンビール株式会社(沖縄県浦添市、代表取締役会長 嘉手苅義男)

株式会社リウボウ(沖縄県那覇市、代表取締役社長 比嘉正輝)

株式会社ゆがふホールディングス(沖縄県名護市、代表取締役CEO 前田裕継)

近鉄グループホールディングス株式会社(大阪府大阪市 代表取締役社長 吉田昌功)

株式会社刀(東京都品川区、代表取締役CEO 森岡毅)

他は、

準備会社「株式会社ジャパンエンターテイメント」(沖縄県那覇市、代表取締役 加藤健史)

を設立し、始動いたしましたのでお知らせさせていただきます。

刀公式サイトより

元USJの森岡毅さん、沖縄テーマパーク構想に執念?

このプロジェクトの準備会社トップに選ばれた加藤健史さんとはどんな人物なのでしょうか。

株式会社ジャパンエンターテイメント 代表取締役 加藤健史について
オペレーション、ファイナンス、マーケティングの3領域に精通したプロフェッショナル。
1976年(昭和51年)生まれ。

早稲田大学卒業後、2000年(平成12年)にUSJ入社。

新規アトラクションを複数立上げ、高効率なオペレーション開発に従事した後、飲食部門・物販部門にてビジネスアナリストを務める。

2008年以降はファイナンス企画部門にてテーマパークのマーケティング・運営ノウハウに関するコンサルティングサービスを提供。

2012年(平成24年)からは沖縄での新パーク開発のプロジェクトリーダーとして業務を推進した。2017年(平成29年)よりマーケティング精鋭集団「株式会社刀」に参画。

刀公式サイト

経歴を見ると、USJ出身で、沖縄テーマパーク構想に深く関わった人物のようです。

こうした人選からみても、森岡さんの沖縄テーマパーク構想にかける執念が推察されます。

退社に際しては沖縄のテーマパーク進出を巡って、コムキャストとの対立があったのかもしれません。

コムキャストはどう動く?

脱線しましたが、コムキャストは夢洲での第2パークに乗り出すのでしょうか。

北京でも2021年にパーク構想

テーマパーク動向を紹介する「アミューズメントレビュー」によれば、2021年に北京に新しいユニバーサル・スタジオのパーク開業が予定されているそうです。

概要を引用します。

○「ユニバーサル・スタジオ・北京(正式にはユニバーサル・北京・リゾート)」
・アジアでは日本、シンガポールに続く3か所目のユニバーサルのパーク
・中国語では「北京環球影城」
・建設地は「通州文化観光区」、計画総面積は4平方キロメートル(400万平方メートル)、うち中心エリア(パーク自体のエリア?)は1・2平方キロメートル(120万平方メートル)

1.2平方キロメートルはUSJ(0・54平方キロメートル)の約2倍

・ハリウッド、フロリダより大きく、世界最大のユニバーサルのパークに

・現在は2021年にオープン予定の模様。2020年内にはテストオープン見込み。
・2021年は第1期工事完成で、第2期工事では「孫悟空」 など中国の古典をモチーフにした中国アトラクションエリア、第3期工事では 「水上楽園」(ウォーター・パーク) が建設予定。

チケットは大人1日400元~500元(2018年11月現在のレート1元≒17円で計算すると約6800円~8500円)、100ドルを超えない価格で検討

アミューズメントレビューより

日本という狭い範囲ではなく、アジアという括りでテーマパーク事業を見ているのであれば、新設する中国のパークとの競合を考える必要があります。

アジアにUSJ、第2パーク、シンガポール、そして北京とあれば、下手をすれば共倒れになります。

さらには上海、香港ディズニーの攻勢もあります。

北京に造り、日本にも二つ目を造って勝算はあるのか

コムキャストは沖縄での計画を撤回しただけに、消極的のようにも見えます。

とはいえ、現在のUSJは拡大の余地が限られています。

TDLとTDSが近接したTDRの成功事例があるわけですし、夢洲に造ればIRとの相乗効果も見込めます。

外野が見て有望なのはやはりUSJなのでしょう。

費用負担のチキンレース?

しかし、進出したいと言う意向を先に表明すれば、じゃあお金を、と言われかねません。

担がれた格好にして、よそに費用を負担させる方が戦略上は望ましいわけです。

関係するUSJ(コムキャスト)、IR事業者、鉄道事業者、大阪府・市、それぞれが、「先に出たいと言ってくれ」と、相手の出方を待つ後出しジャンケンを狙っているとも推察できます。

夢洲のテーマパーク構想は、様々な思惑や開発案件が交錯し、USJだけを見ていても本質を捉えられるとは思えません。多角的に分析したいと考えています。

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