夢洲にテーマパーク構想12~「立体機動装置」「お掃除リヴァイチュリトス」までやるクールジャパンと手荷物検査の狙い
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「ユニバーサル・クールジャパン」サマーターム開始

5月31日からマンガやアニメがテーマの「ユニバーサル・クールジャパン」のサマータームが始まります。

今回は「進撃の巨人」「ゴジラVSエヴァンゲリオン」「美少女戦士セーラームーン」です。これまでのスプリングタームでは「名探偵コナン」「ルパン三世」を取り上げています。

見どころは

友人が写真を撮ってきてくれました。今日はプレビューとセレモニーがあったようで、ニュースでも配信されていました。

今回、筆者が注目したのはグッズの充実ぶりです。

進撃の巨人のマントや立体機動装置

写真を見ると、「進撃の巨人」調査兵団のマントだけでなく立体機動装置もあります。

マントは6500円、立体機動装置は12000円のようです。

https://twitter.com/cinematoday_stf/status/1133993046708707329

以前は107000円で売っていたようですが、今回は質感を下げて12000円と手が届かないこともない価格にしたようです。それなりのファンなら買いそうです。

立体機動装置を身に着けた主人公はこんな感じです。

パークを訪れた思い出とともに買ってもらう狙いでしょう。USJはファン心理と体験を結びつけたうまい商売をします。

さらに驚いたのが、進撃の巨人の中でも人気があるリヴァイのネタ的な側面、お掃除リヴァイに着目した展開です。

USJではチュリトスまで売っています。

先端がはたきになっている

どこがお掃除かと思えば、チュリトスではたきを再現しています。

作品をよく知るコアなファンにはたまらないでしょう。

さらに持ち手の袋も進撃の巨人仕様で550円とライトなファンでも買ってしまう価格です。

ルパンの峰不二子チュリトスもあります。

峰不二子チュリトス

おさるのジョージやスパイダーマンのチュリトスもあります。

前からこんなにチュリトスあったかな…と思いつつ買ってしまったが最後、USJの戦略にはまってしまっているのでしょう。

セーラームーンやゴジラ、エヴァも負けてはいない

セーラームーンは100種類以上

セーラームーンも相当なグッズの充実を図ったようです。

Lmaga.jpによると、今年は100種類以上あるとか。

担当者は相当頑張ったようです。

キャリーケースのように実用性のあるトラベルグッズもあります。

見た目はキャラものっぽくなく、中身はセーラームーン仕様。

普段使いできる実用性とキャラもの感の両立が、ファンのツボを刺激するのでしょうね。

ゴジラ、エヴァも

ゴジラ、エヴァも負けてはいません。

『ゴジラ対エヴァンゲリオン・ポップコーンバケツ』(5000個限定) が登場しています。

4480円もしますが、限定ならファンは買うのでしょうか。

ゴジラとエヴァを合体させるという発想に加え、作り込みがすごいです。

ポップコーンバケツはパーク内を歩くだけで宣伝効果があり、SNSでの拡散も期待できる商品ですから、力を入れるのも当然でしょう。

なぜグッズやフードを強化するのか

見てきたように、グッズやフードの強化はすごいです。

ユニバーサル・クールジャパンはもともと冬場の閑散期の集客テコ入れ策で、マンガやアニメでファン層を広げるために始めたと言われています。

今回の3つはいずれもシアターでの4Dアトラクションです。

乗り物を入れるわけではなく、既存のシアターを有効活用できます。大幅な工事は不要ですから、そこまで巨額の投資は必要ないのでしょう。

グッズ、フードもアトラクションとは違って巨額の投資も、工事期間もいりません。

キャラクターを使いますから、ファンなら飛びつきます

グッズは限定感を出してクオリティーを追求フードはチュリトスのように食べ歩きできるお菓子から本格的なディナーメニューまで揃えて作品の世界観を再現しています。

熱心なファンは「儀式」のように限定フードを食べて世界観にひたるのと合わせ、アトラクションを楽しむことでしょう。

そうした狙いがあるからか、エレン、リヴァイのドリンクを付けて、調査兵団の気分になれるフードメニューまでつくるほどです。

エレンとリヴァイをイメージしたドリンクまで付くフードメニュー

以前、夢洲にテーマパーク構想11の投稿で、USJは来場者数をセーブする一方、客単価のアップで成長を目指す「量より質」への転換をしているのではないかという仮説を紹介しました。

クールジャパンから透けて見える戦略は、この仮説を補強するものではないかと思っています。

作品はいずれも国内外で人気が高いものを選んでいて、インバウンド効果期待できます。ファン層も子どもではなく、大人が多そうな作品を選んでいますから、グッズの「大人買い」が狙えます。

特にセーラームーンについては「セーラームーン世代の社会論」という本も出されているほどで、30代前後の女性に絶大な人気があるようです。

なぜ大人の女性をターゲットにしたセーラームーンのグッズ開発が近年進んだのか、考察するのに良い本です。セーラームーンに憧れていた思い出を抱えたまま大人になり、そこそこ自由になるお金を持った女性たちがグッズを「大人買い」する心理が読み解けます。

要するに、USJは「儲かる作品」をセレクトしているわけです。

任天堂エリアを前にした行き控えをどう防ぐか

クールジャパンの戦略は任天堂エリアの行き控えによる収益減を食い止める狙いもあるとみられます。

2020年夏までに任天堂エリアの開業が予定されています。

来年、任天堂エリアができるなら今年は行かなくてもいいか、という遠方の人たちを何とか来場させる魅力あるアトラクションを投入しなければなりません。

しかも、大規模な投資はせずに、です。

クールジャパンで集客できるマンガ、アニメファンは限られています。しかし、マンガ、アニメファンは好きなもののためなら消費をいとわないという属性の方が多いことでしょう。なら、その人達にもっとお金を使ってもらう。食事をして、グッズを買ってもらう。

しかも、フードやグッズの開発はアイデア勝負。巨額の投資や敷地は不要です。

数が増えないなら、質でカバーすればいいのです。

手荷物検査も?

タイトルになぜ手荷物検査が入っているのか、疑問に思われた方もいるでしょう。

先日、手荷物検査の導入が発表されました。

表向きには、G20サミットを前に、警備体制を強化し、安全面への配慮をアピールする狙いがあるとされています。しかし、これはやりすぎなのではと批判もあります。

https://twitter.com/DoQKu05nqYaXcfo/status/1133252719148380161

このツイートにあるように、飲み物や食べ物は持ち込めなくなりそうです。

もともと規約で禁止していたとはいえ、持ち込む人はいたのでしょう。

裏を返せば、パーク内で購入したものでの飲食を義務付けるというわけです。

コンビニのホットスナックやおにぎり、ファーストフードのハンバーガーで安上がり、というわけにはいきません。

まとめ

ダイナミック・プライシングと呼ばれる料金変動制を導入したUSJですが、以前の料金を下回る価格の日は少なく、実質的な値上げと言って良い価格設定をしています。

さらには、アトラクションに待たずに乗れるエクスプレス・パスを売り、クールジャパンに代表されるように、フード、グッズとファンならお金をどんどん使う商品を強化しています。

手荷物検査で飲食物は持ち込めず、ナイトパレードのように滞在時間を長くするイベントを実施しています。空いていたとしても必ず鑑賞の時間がかかるシアターアトラクションを強化しているのも、パークに長く滞在させる戦略なのかもしれません。

USJ(ユニバ)高すぎ、と思う人は来てもらわなくてもいいわけで、高くても来てくれて、来たらここぞとばかりにお金を落としてくれる、そうした人にターゲットを絞っているのではないでしょうか。

USJの年間1500万人は入れすぎ、と指摘する声もあります。

価格を下げて来場者数を増やし、ゲスト満足度を下げるよりも、多少高くても来てくれる人だけで混雑を緩和させて客単価を上げた方がゲスト満足度は上がり、パークの収益性も高まると思われます。

筆者の考える「量から質」への転換を、USJの人たちも考えているのでしょうか。

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